FIRE CLINIC(ファイヤークリニック)

ボトックス注射とは?成分や副作用について解説

みなさん、こんにちは。FIRE CLINICです。

 

みなさんは「ボトックス注射」ということばをご存知でしょうか?

 

これは、シワの改善や、小顔、足痩せ効果をもたらす人気医療法の一つです。

 

読者さま
読者さま
名前は聞くけど、いまいちよくわからないのよね。


今回は、ボトックス注射が数々の美容作用をもたらす根本にある、筋肉収縮に作用するメカニズムについてご紹介します。

 

筋肉が収縮することで顔のフェイスラインがスッキリして美顔になります。

 

ボトックス注射について処方を希望される方はFIRE CLINICまでご相談ください。

 

ボトックスとは?ボトックスの成分について解説

ボトックス注射ではボトックスを注入します。

 

ボトックスは、ボツリヌス菌が産生するボツリヌス毒素(Botox:Botulinum toxin) から作られた薬剤です。

 

毒素といっても天然のタンパク質から抽出精製しているため、毒物ではありません

 

1970年代から眼科領域で使用されており、この数十年間で皮膚科を中心に様々な健康分野に使用が拡大しています。オトガイがでないような場合にも使用しています。具体的には「美しいオトガイのためにボトックス注射は有効なの?」で詳しく解説しています。

 

ボツリヌス毒素は、毒素型によってA〜Gの7種類の毒素から構成されていますが、臨床的に使用されているのは、ボツリヌス毒素Aとボツリヌス毒素Bの2種類になります。

 

ボツリヌス毒素Aは、医療分野のなかでも、特に皮膚科において、美容目的で使用されています。

 

最初に販売されたボトックスは、オナボツリヌス毒素Aというもので,2002年に米国食品医薬品局(FDA)より,眉間のシワに対する美容目的での使用が推奨されました。また、フランスで製造されたオナボツリヌス毒素Aの第2製剤は,2006年に欧州連合(EU)より、エステティック目的での使用許可を取得し,2009年にはFDAから承認されています。

 

ボトックス注射は、眉間のシワ、唇のシワ(口をすぼめたときにできるシワ)、マリオネットライン(口の両端から顎にむけたシワ)、首のシワなどのさまざまなシワ治療に使用されています。

 

さらに、シワの改善だけでなく、奥歯の噛み締めや歯ぎしりなどで発生した、エラの筋肉の抑制(小顔)効果、ふくらはぎの張りを改善(脚痩せ)効果も期待されています。

ボトックス注射が筋肉収縮につながるメカニズム

ボツリヌス毒素はどのようにしてシワや筋肉の張りを改善するのでしょうか。ボツリヌス毒素の作用メカニズムについてご紹介します。

 

笑ったり、怒ったりすると、脳から「筋肉を収縮させろ」という指令がでます。

 

この指令は、運動神経繊維によって神経に伝達されます。

 

ここで、筋肉への伝達を務めるのが「アセチルコリン」という神経伝達物質です。

 

アセチルコリンが放出されると、筋細胞膜のアセチルコリン受容体に結合し、筋細胞膜が興奮状態になります。

 

興奮は、細胞内に伝わり、筋肉収縮時に力を発揮する代表的なタンパク質「アクチンフィラメント」と、「ミオシンフィラメント」の2種類が互いに滑り合うことで、筋肉の収縮が開始します。

 

ボトックス(ボツリヌス毒素)を注射すると、30分ほどで神経細胞の表面にある特定の受容体にボツリヌス毒素が結合し、ボツリヌス毒素が組織内に拡散します。

 

その後、拡散したボツリヌス毒素は、アセチルコリンの分泌を司る特定のタンパク質の膜に付着します。

 

ボツリヌス毒素が、アセチルコリンの分泌を司るタンパク質膜に結合すると、アセチルコリンの分泌が抑制されます。

 

結果、アセチルコリンが放出されずに、筋肉の収縮を抑制することができるのです。

 

普段から、過度な歯ぎしり、食いしばりの癖がある方や、「ひらめ筋」とよばれる一部の筋肉を酷使する運動部経験のある方などは、筋肉の収縮が活発に行われています。

 

そこでボトックス注射により、筋肉の収縮を抑制し、筋肉の緊張をゆるめてあげることで、改善することが可能となります。

 

さらに、多汗症の方へは、脇の皮膚にボトックスを注射することで、汗の分泌をコントロールすする神経のはたらきを抑制することができます。結果、汗の分泌を抑制することができ、気になる脇の臭いの軽減につながります。

ボトックス注射はいつまで効果がでるの?

ボトックス注射(ボツリヌス毒素)の効果は、注射後1~4日目に見られ、その後1~4週間で最大効果を発揮し、3~4ヶ月後には消えてなくなります。

 

ボトックスの効果を6ヶ月から1年に延長したいという方は、1年以上治療を繰り返す必要があります。

 

また、ボトックスの効果の持続時間は、筋肉の配置により個人差があるため、個人によってボトックスの用量が異なりますので、お医者さんと相談することをおすすめします。

ボトックス注射の副作用とは?危険性について解説

ボトックスは安全性のある薬剤であり、一般的に、皮膚科分野では、長期的な有害性や副作用を引き起こすことはないといわれています。

 

しかし、中にはボトックスの副作用がでる方がいらっしゃるため、注意が必要です。

 

具体的に副作用としては、注射部位の出血、腫れ、赤み、痛みなどがあります。

 

これらの副作用への対処は、ボトックス注入時の針を細くしたり、ボトックス濃度を薄めたりすることで対応できます。

 

ボトックスを使用して眉間のシワを治療する患者さんのなかには、ボトックスの局所拡散が原因で、まぶた下垂を引き起こすことがありますが、それにはα-アドレナリン作動薬の点眼薬で治療できます。

 

また、下まぶたにボトックスを注入した場合、まぶたが下に引かれたり、外側にめくれたりする、眼瞼外反症を発症することがあります。

 

さらには、斜視が発生する可能性も示唆されています。

 

これらの副作用はすべて、ボトックスの効果の減少とともに徐々に解消されますが、目の周りへのボトックスの注入には特に注意が必要です。

 

ボトックスは、筋肉に作用するため、重症筋無力症(手足や眼球の筋肉を動かすとすぐに疲れて力が入らなくなる病気)、筋萎縮性側索硬化症(筋肉が痩せていく病気)の方は使用できません。

 

また、妊娠中、授乳中の女性や、筋肉が未発達である児童も使用できません。

 

ボトックスを注射すると、ボトックスに対して局所的にアレルギーを引き起こす可能性もあるため、お医者さんの指示に従いましょう。

さいごに

ボトックス注射は顔のシワや、筋肉の張りをなくすのに適した安全な薬です。

 

さらに、ボトックス注射は、痛みやダウンタイムがなく、治療時間が短時間であるため、手軽に治療を受けることができます。

 

ボトックス注射は、さまざまな美容効果を発揮しますが、最近の研究では、うつ病を緩和することも報告されています。

 

美容目的でボトックス注射を行った人が、うつ病も改善したという事例は以前から報告されていましたが、研究を重ねるうちに、ボトックスが感情に関与する中枢神経系(脳)に作用することがわかってきました。

 

美容効果だけでなく、脳への効果も期待されるのは嬉しいことです。

 

さらに、近年、フェイシャル・エクササイズが、ボトックスと同等の効果を示すことが報告されています。

 

表情筋の筋トレによって、筋肉のボリュームが増加することで、皮膚が引き締まり、顔のシワが減少につながるのです。

 

さらに、フェイシャルエクササイズによって、血流と顔面リンパの循環が改善されることで、組織の再生が促進されることが示されています。

 

ボトックス注射のみならず美容全体に興味がある方はFIRE CLINICまでご相談ください。

 

 

参考文献

 Trindade de Almeida AR, Secco LC, Carruthers A. Handling botulinum toxins: an updated literature review. Dermatol Surg. 2011;37(11):1553–1565. 

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/j.1524-4725.2011.02087.x

Awan KH. The therapeutic usage of botulinum toxin (Botox) in non-cosmetic head and neck conditions – an evidence based review. Saudi Pharm J. 2017;25(1):18–24.

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1319016416300251?via%3Dihub

 Carruthers A, Carruthers J. Botulinum toxin In: Bolognia JL, Jorizzo JL, Rapini RP, editors. Dermatology. 2nd ed. New York: Mosby Elsevier; 2008:2381–2390.

https://pesquisa.bvsalud.org/portal/resource/pt/sms-4430

Glogau RG. Botulinum toxin In: Wolf K, Goldsmith LA, Kartz SI, Gilchrest BA, Paller AS, Leffell DJ, editors. Fitzpatrick’s Dermatology in General Medicine. 7th ed. New York: McGraw Hill; 2008:2389–2395. 

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/j.1440-0960.2008.00459.x

Flynn TC. Advances in the use of botulinum neurotoxins in facial esthetics. J Cosmet Dermatol. 2012;11(1):42–50. doi:10.1111/j.1473-2165.2011.00593.x

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/j.1473-2165.2011.00593.x

Rzany B, Zielke H. Overview of botulinum toxin In: de Maio M, Rzany B, editors. Botulinum Toxin in Aesthetic Medicine. New York: Springer-Verlag Berlin Heidelberg; 2007:1–10.

https://books.google.co.jp/books?hl=ja&lr=lang_ja%7Clang_en&id=pyDtamG2jzYC&oi=fnd&pg=PA1&ots=8Vpw4BXTZb&sig=zk5XyZ-HDizHWeE5XTNEB8BwR-I&redir_esc=y#v=onepage&q&f=fals