FIRE CLINIC(ファイヤークリニック)

【脂肪細胞は破壊されてない!?】キャビテーションの効果を医師が科学的根拠に基づいて解説!!

みなさんこんにちは!FIRE CLINICです!

キャビテーションという施術をご存知でしょうか?

痩身エステではとても人気の施術ですよね。

超音波で脂肪細胞を破壊する。

脂肪吸引のように体にメスを入れる必要がなく、副作用もほとんどないためエステで気軽に受けられる。

さらにリバウンドしにくいという夢のようなダイエットですよね。

今回そんなキャビテーションについて徹底的に調べてみました。

すると衝撃の事実が判明しました。

今回は医療ダイエット専門クリニック医師がキャビテーションの真実について語ります。

これからキャビテーションを検討している方は特に必見です!

キャビテーションとは?

まずキャビテーションの本来の意味とは、液体に急激な圧力の差を与えることで、液体が気体に変わり、小さな気泡ができたり消えたりする現象のことを言います。

別名空洞現象と言います。

その気泡が破裂する際に衝撃波が生じて周りの物体を破壊します。

船のスクリューなどでも同じようなことが生じて、鉄をも侵食するパワーがあります。

その原理を利用して脂肪細胞を破壊していると説明されていることが多いです。

怖くないですか?汗

そんな恐ろしいことがエステや家庭で気軽に行われているのかと驚いたので詳しく調べてみました。

キャビテーションの実際の効果

キャビテーションは科学的にどれくらいの効果があるのでしょうか。

食事のみのダイエットとキャビテーションと食事ダイエットを組み合わせたダイエットを20人ずつのグループにそれぞれ8週間行なった研究を紹介します。

キャビテーションは8週間のうち2週間に1回、計4回行われました。

それぞれ研究の前後での体重、ウエスト、皮下脂肪の厚みを計測された結果が以下の通りです。

引用:Ultrasound cavitation versus cryolipolysis for non-invasive body contouring
引用文献より数値を抜粋して作成 単位は全てcm 開始前、開始後の値は全て中央値

キャビテーションを行なったグループでは食事ダイエットのみと比べて、ウエストや皮下脂肪の厚みが明らかに減少しました(ウエスト-7.3cm皮下脂肪の厚み-5.85cm)。体重に有意な差は見られませんでした。

派手な結果に見えますが、開始前の体重が大きいのでその影響だと思われます。

食事ダイエットと併用した結果ではありますが、キャビテーションの効果は科学的にも証明されているようですね。

キャビテーションで実際に人体に起きていること

実際にキャビテーションを行うと体の中ではどのような変化があるのでしょうか。

イタリアのフィレンツェ大学で行われた研究で、手術で切除された人の皮膚組織にキャビテーションを行い顕微鏡で変化を観察したという研究が行われました。

キャビテーションを行ったものと行っていないものを比較したところ、まず明らかになったのが脂肪細胞の縮小です。キャビテーションを行った皮下組織では脂肪細胞が小さくなっていました。

左がキャビテーションを行う前、右がキャビテーションを行なった後
下のグラフは細胞の大きさの変化を表している
引用:Histological and Ultrastructural Effects of Ultrasound-induced Cavitation on Human Skin Adipose Tissue

ここで脂肪細胞の構造をご説明します。脂肪細胞は以下のような構造をしています。

脂肪細胞は簡単に言いますと、脂肪を蓄えた袋のような構造をしています。

ふくろの中身の部分が脂肪滴でふくろ本体の部分は脂肪細胞の細胞質と呼ばれるところです。

以下の図はキャビテーションの後に、脂肪細胞の細胞膜にどのような変化が起きているかを観察したものです。

引用:Histological and Ultrastructural Effects of Ultrasound-induced Cavitation on Human Skin Adipose Tissue

黒い帯状のもの(Cy)が脂肪細胞の細胞質なのですが、黒い三角で示したところに細かな小胞が集まっている変化を認めます。

ここは細胞膜が弱くなっているところです。

下の図はその細胞膜が弱くなった部位から脂肪滴が放出されているところです。


引用:Histological and Ultrastructural Effects of Ultrasound-induced Cavitation on Human Skin Adipose Tissue

これにより、中の脂肪滴が放出されることで初めにお見せしたような脂肪細胞の縮小が起きます。

脂肪細胞がキャビテーションによって傷つき、中の脂肪滴が外に放出されていることは分かりました。

ではこれで脂肪細胞は完全に破壊されているのでしょうか?

脂肪細胞が完全に死なない限り、脂肪細胞は再度脂肪を蓄えてリバウンドしてしまいます。

こちらはキャビテーション前後の脂肪細胞を観察した写真です。

左がキャビテーションを行う前、右がキャビテーションを行なった後
引用:Histological and Ultrastructural Effects of Ultrasound-induced Cavitation on Human Skin Adipose Tissue

矢印が死んだ細胞の核を示しています。

体の中では日々古い細胞が死に、新しい細胞が生まれています。

そのため、キャビテーションを行わなくても古い脂肪細胞は死んでしまいます。

死んだ細胞の数を確認したところ、キャビテーションの前後で明らかな数の差は認められませんでした。

つまり、キャビテーションで脂肪細胞は破壊されていないのです!

キャビテーションを行ってもリバウンドしてしまう理由はこれです。

脂肪細胞が死なないと脂肪細胞は再び脂肪を蓄えて大きくなり元に戻ってしまいます。

では、同じ超音波の原理を利用したHIFUはどうでしょうか?

HIFUは超音波エネルギーにより熱を産生して脂肪細胞を破壊します。

HIFUを知らないという方はこちらもお読みください!

下の図はHIFUを行なった後の脂肪組織を観察したものです。

引用:High-Intensity Focused Ultrasound Effectively Reduces Adipose Tissue

黒丸で囲まれているところが脂肪細胞が破壊されているところです。

先程のキャビテーションの画像と比べていただくと違いが歴然ですね。

キャビテーションの画像は脂肪細胞が綺麗に並んでいたのに対し、HIFUの方は脂肪細胞が破壊されて乱れています。

キャビテーションとHIFUの違い

キャビテーションとHIFUの違いは周波数です。

キャビテーションの一般的な周波数は20-40キロHz

医療用のボディハイフの周波数は2-4メガHz

周波数が圧倒的に違います。

しかし、脂肪細胞を破壊できるかどうかは周波数の違いだけでは説明できません。

脂肪細胞を破壊するためにはそれなりの出力が必要となります。

キャビテーションの一般的な出力は3W/㎠程度

医療用のボディHIFUの出力は1000W/㎠を超えます

出力も全く違いますね。脂肪細胞を破壊するにはこれだけの出力が必要なのですね。

同じHIFUでもエステで行われているHIFUは出力が弱くエビデンスのある出力には到底足りませんので痩身の目的でHIFUを希望される方は確実に脂肪細胞を破壊する医療用のHIFUをおすすめします。

脂肪細胞から放出された脂肪はどこに行く?

放出された脂肪はリンパ管を通って血管に戻り、肝臓に運ばれて再び代謝されます。

脂肪は脂肪細胞の中ではトリグリセリドという形で貯蔵されています。トリグリセリドは脂肪酸とグリセロールに分解され、それぞれ解糖系(エネルギーを生み出す回路)に組み込まれてエネルギーとして消費されます。エネルギーとして代謝されなかったものは、脂肪は体外に排出されず再び脂肪細胞に蓄えられます

これは大昔の食料を確保することが難しかった時代に、人間がなるべくエネルギーを蓄えることができるよう身に付けた術なのです。

つまり、脂肪細胞を破壊しない限りは脂肪は元に戻ってしまうのです。

これがリバウンドの原因です。

リバウンドしないためにはどうしたらいいの?

じゃあリバウンドしないためにはどうすれば良いのか。

それは、消費カロリーを増やすまたは摂取カロリーを減らす、もしくは脂肪細胞自体を破壊する必要があります。

前者はもはや普通のダイエットと変わりないですね。

後者に関しては、脂肪細胞を破壊する医療施術がおすすめです。具体的には脂肪溶解注射、脂肪冷却、医療用EMS、ボディHIFUなどが挙げられます。脂肪吸引もその一つです。

脂肪冷却やEMS、HIFUなどはエステにも同じ施術がありますが、実際に脂肪細胞を破壊できる出力まで上げるには医療機関で安全に行う必要があります。

キャビテーション後のマッサージは意味ある?

キャビテーション後にマッサージを行うサロンが多いと思いますが、これは放出された脂肪をリンパ管に運ぶという目的で有効であると考えます。

放出された脂肪をリンパ管から排出することで一時的にその部位の脂肪の量が減るため、一時的な部分痩せ効果を得られます。

大事な日の前日に行うのが効果的だと考えます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はエステ等で行われているキャビテーションの真実についてお伝えしました。

キャビテーションは実際にウエストを減少させる効果は認められていますが、その効果は一時的なもののようですね。

リバウンドせず、効果を持続させるにはきちんとしたカロリー管理が必要です。

それが難しいという方は脂肪細胞を破壊する施術、もしくはお薬の力を借りる医療ダイエットが効果的です。

当院は医療ダイエット専門クリニックです。ダイエットにお悩みの方はぜひ当院にお気軽にお問い合わせください!

PROFILE

江越 正敏
江越 正敏FIRE CLINIC総院長
2017年 佐賀大学医学部 卒業
2017年 都立松沢病院 勤務
2019年 都立多摩総合医療センター 勤務
2020年 FIRE CLINIC新宿院 開院
2021年 新宿、渋谷、銀座の3院に展開しFIRE CLINIC総院長を務める