リベルサスで痩せない理由|水の量や切り方の注意点など正しい飲み方

リベルサスを飲んでいるのになかなか痩せないんだけど…

このような悩みをお持ちではありませんか?

この記事では、

リベルサスを飲んでいるのに痩せない
リベルサスを朝に飲むのはなぜ?
なぜ飲むときの水の量まで決まってるの?
ミシン目以外で切ったらどうなる?

今飲んでいる薬との飲み合わせが心配…
正しく飲んでも効果が出ないならどうすればいい?

といったお悩みを解決できます。

リベルサスで効果が出にくいときに、まず考えられるのが「薬を正しく飲めていない」という可能性です。

この記事では、リベルサスの飲み方に関する「よくある間違い」について解説しています。

最後まで読むと、リベルサスの「正しい飲み方」をマスターすることができ、効果的に服用することができるようになるでしょう。

記事の最後には、正しい飲み方を続けても効果が出ない場合の対処法についても解説しています。

あきらめずに、まずは記事を最後まで読んでみてください!

リベルサスでダイエット効果が実感できない理由

リベルサスを飲んでも痩せない理由として、もっとも多いのは「正しく飲めていないから」でしょう。

リベルサスの飲み方には、いくつかの制限があります。

そして、正しい飲み方ができていない場合、十分な薬効を得ることはできません。

ここからは「リベルサスの正しい飲み方」を詳しく紹介していきます。

まずは次の章で「リベルサスを朝にのむべき理由」など、基本的な飲み方をチェックしておきましょう。

リベルサスの使用方法【朝起きてすぐの空腹時に飲む理由は?】

リベルサスの基本的な使用方法は以下の通りです。

リベルサスの基本的な使い方
・朝一番に飲む
・コップ半分の水で飲む
・飲んだ後は30分は食べない

添付文書には、以下のように記載されています。

本剤は、1日のうちの最初の食事又は飲水の前に、空腹の状態でコップ約半分の水(約120mL以下)とともに3mg錠、7mg錠又は14mg錠を1錠服用すること。また、服用時及び服用後少なくとも30分は、飲食及び他の薬剤の経口摂取を避けること。分割・粉砕及びかみ砕いて服用してはならない。

https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2499014F1021_1_04/

さらに、以下でポイントを解説していきます。

空腹時に飲む理由は?(胃に食べ物があると何が起こる?)

リベルサスは、主に胃から吸収されます。

胃の中に食べ物が残っていると、吸収の邪魔をしてしまうため、空腹時に飲むようにしてください。

食べた後、どれくらい空ければいいんだろう…?

胃の中に食べ物が滞在する時間は「2~3時間」とされています。

脂っこいものだと4~5時間かかる場合もあります。

よって、リベルサスを飲むタイミングは、「直前の食事から6時間以上経過してから」にするのが望ましいでしょう。

朝じゃなくてもOK?(空腹時なら昼間でもOK?)

FIRE院長
FIRE院長

朝と昼では効果が異なる可能性がありますね

リベルサスの第I相臨床試験の結果によると、「リベルサスを飲む前と飲んだ後の絶食期間が長いほど血中濃度が上がる」ということがわかりました。

また、食後にリベルサスを飲んだ場合の血中濃度は有効血中濃度の最低値を下回る結果となりました。

引用:https://image.packageinsert.jp/pdf.php?mode=1&yjcode=2499014F1021

つまり、リベルサスが効果を発揮するには、内服する前後で絶食期間を設ける必要があるのです。

最低でも30分、できれば2時間は何も食べないようにすると、より吸収を高められます。

仮に、お昼まで何も食べない方であっても、リベルサスは朝に内服しておくことをおすすめします。

用法容量は医師に相談してから(用量の自己判断は危険)

医薬品の効き方は、個人の健康状態などで異なります。

どの程度の副作用が起きるかは、飲んでみないと分かりません。

後述しますが、リベルサスで最も起こりやすい副作用には「嘔吐」「便秘」があります。

実際に、吐いてしまう方も多く、自己判断で薬の量の調節をするのは危険です。

必ず医師の診察・処方のもと、リベルサスの使用を始めましょう。

リベルサスを飲む水の量が決まっている理由【なぜ120ml以下?】

リベルサスは、いっしょに飲む水の量によって薬効が変わることが報告されています。

リベルサスをさまざまな量の水で飲んで血中濃度を比較した研究があり、水の量は50ml・120ml・ 240mlの3パターンでした。

結果、240mlの水で内服すると、50mlのときに比べて、最高血中濃度が約25%も低いことが分かりました。

50mlと120mlでは大きな差はなかったため、リベルサスは120ml以下の水で内服するのが望ましいと言えます。

リベルサスを縦に切れない理由【ミシン目以外で切るのはNG】

リベルサスは光や湿気に弱い

ミシン目以外の場所で切断すると、PTPシートの防湿性が失われてしまい、本来の薬効を発揮できません。

よって、リベルサスは使う直前にシートから取り出す必要があります。

仮に、誤って開けてしまい、時間が経ってから内服してもあまり効果が得られないでしょう。

リベルサスは偶数日数の処方のみ【奇数処方不可】

リベルサスは1シートに10個封入されており、2つずつミシン目で区切られています。

ミシン目以外で切断することができないため、リベルサスは偶数日数分ずつの処方となります。

リベルサスと一緒に飲んではいけない薬【飲み合わせが悪い薬はある?】

添付文書上は併用不可の薬はありません。

ただし、「血糖降下薬」と一緒に使うと、血糖値が下がり過ぎる恐れがあります。

また、甲状腺ホルモン治療で使用する「レボチロキシン」と併用すると、レボチロキシンの血中濃度が高くなる可能性があります。

下記の薬と併用する場合は、医師の許可の上で行うようにしましょう。

併用に注意が必要な薬

・血糖降下剤
・甲状腺ホルモン薬
(甲状腺機能低下症・甲状腺がんの治療に使用)

リベルサスの効果が実感できない場合の対策

正しい飲み方をしても効果が実感できない場合はどのような対策を取ればよいのでしょうか?

FIRE院長
FIRE院長

それぞれ解説していきますね!

食事内容を改善する

胃の中の内容物が十分に消化されていない場合、リベルサスの効果が出にくくなることがあります。

例えば、深夜に脂っこい食事をしがちな方は、翌朝リベルサスを内服するときに胃の中に食べものが残ってしまっているのかもしれません。

・あまり遅い時間に食事を摂らない
・夕食は消化しやすいものを食べる

といった「食事の仕方」を見直すことで、リベルサスの効果が改善されることもあります。

投与量を増やす

GLP-1製剤を使い続けると、身体が薬効に慣れてきてしまいます。

少ない容量では効果が得られなくなるため、徐々に容量を増やして自分に合った容量を探す必要があります。

継続して使用してみる

リベルサスは、継続して内服することで血中濃度を高めることができる薬です。

飲み始めに効果がないからといって中断してしまわずに、根気よく最低でも1ヶ月は内服してみてください。それでも効果が得られない場合は増量を検討しましょう。

他の治療薬を試してみる

リベルサスは食欲を抑える薬ですが、普段から甘いものへの欲求が強い人やどうしても間食が抑えられない方はリベルサスでは効果を感じられないことがあります。

糖質を摂取すると、体内では「幸せホルモン」であるドーパミンが分泌されます。

甘いものや間食が多い方はストレスを誤魔化すために、糖質に依存してしまっている場合があります。

ストレスを適切に対処することで抑えられる場合もありますし、アトモキセチンや抑肝散など他の薬剤を試してみることをおすすめします。

まとめ

この記事で紹介したリベルサスを効果的に飲むポイントは以下の通りです。

・空腹時に飲む
・少量水で飲む
・30分は食事をしない
・直前に開封する
・ミシン目でのみ開封する
・服用量は医師に相談してから

FIRE院長
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PROFILE

江越 正敏FIRE CLINIC総院長
2017年 佐賀大学医学部 卒業
2017年 都立松沢病院 勤務
2019年 都立多摩総合医療センター 勤務
2020年 FIRE CLINIC新宿院 開院
2021年 渋谷院、銀座院開院
2023年 新宿、渋谷、銀座、名古屋の4院に展開しFIRE CLINIC総院長を務める。