シミのメカニズムと対策方法
はじめに
シミを少しでも予防するために日焼け止めを使っても、一度発生してしまったシミはなかなか薄くならず、気になりますよね。特に頬骨の高い位置にできやすい日焼けによるシミは見た目が老けた印象を与えてしまいます。まだ薄いうちはファンデーションで隠せますが、濃くなるとコンシーラーが必須になります。今回は、シミのメカニズムと、様々なシミ対策方法を紹介します。
1. シミができる原因
シミはメラニン色素が過剰に分泌することで発生します。メラニンは本来、外からの刺激を吸収し、肌への負担を軽減するために分泌されます。しかし、強い刺激を受けることで、メラニン色素が体外へ排出できなくなり、シミが出来るのです。次にメラニン色素が過剰に分泌される主な原因についてみてみましょう。
1-1.紫外線
紫外線は、メラニン色素が過剰に分泌される一番の原因です。若年時は肌のターンオーバーが活発で頻繫に起こります。しかし、加齢と伴にターンオーバー機能が低下すると、紫外線を浴びると黒色メラニンの生成が多くなります。ターンオーバーで排出しきれなかった黒色メラニンが色素沈着として肌に残ることで発現します。
1-2.ストレス
ストレスを感じると体は張りつめてしまい、血流が悪くなります。
血流は、栄養、酵素など肌の調子を整えるために重大な役割を担っています。そのため、血流の機能が低下により、肌のターンオーバーが遅くなりシミの原因を作ってしまいます。
1-3.喫煙
「タバコはストレス解消にいい」と思う方もいると思います。タバコにはニコチン、タールなど体に害を与える物質を多く含んでいます。ニコチンやタールは、体内に入ると血管の収縮に伴い血流が悪くなります。そして、肌のターンオーバーが遅くなり、結果シミを作る原因になるのです。
次にしみをそのまま放置すると起こるデメリットについて説明していきます。
2. シミを放置するデメリット
2-1.老人性疣贅になる可能性がある
老人性疣贅は、年寄りイボとも呼ばれ、イボの表面に膨らみを持っています。シミが加齢ともに大きくなることで知られている病気です。
痛み、かゆみなど生活に支障をきたすようなことはありませんが、見た目を気にする方の場合に治療が行われます。このような病気にならない為には若いころからの紫外線対策などを怠らないようにしましょう。
2-2.皮膚がん
「皮膚がんになるのは仕方ない」と思うかもしれません。しかし、皮膚がんになる段階の前に体にはしっかりと警告サインが出ています。それがシミです。
皮膚がんの種類は様々ありますが、多くは表皮内の組織に紫外線などを多く吸収してしまうことが原因で発生します。
はじめはなんとのもないシミと思っていても徐々にシミが肥大化や色が濃くなどの症状が出始めてしまうとそれは皮膚がんの初期段階です。初期段階は治療が可能ですが、他の臓器など転移してしまうと最悪の場合、治療が不可能となり死亡してしまう可能性もあります。
そのため、普段からシミが出ないようにしっかりと予防をすることが大切です。
次にシミを未然に防ぐためには何をすればいいのか見てみましょう。
3.シミ対策と正しいスキンケア
3-1.正しいスキンケア
スキンケアをすることはシミを作らない肌にするためにはとても大事です。しかし、間違ったスキンケアはシミの原因につながりかねません。正しいスキンケアをするための手順と注意点を解説していきます。
■洗顔
洗顔は肌の汚れを落とし、清潔に保つためにとても重要です。しかし、過剰な洗顔をすると、かえってシミの原因を作るため、以下のことを注意して洗顔をしましょう。
・力強く顔を洗わない
肌の汚れをしっかり落とそうとすることはいいことですが、力強くこすると肌にダメージが生じシミを誘発してしまうため、優しくこするように気をつけましょう。
・タオルで水分をふき取る場合は優しくする
タオルを使って強くふき取ると優しくふき取りましょう。特に古いタオルは摩擦が生じやすくシミの原因につながってしまいます。
■化粧水
化粧水は外界からの刺激から守るために大切です。以下のことに注意しましょう。
・手のひらで塗るようにする
指で塗ってしまうと爪に肌があたってしまい、肌に傷をつける可能性があります。手のひらを使って塗るように意識しましょう。
・必要以上に化粧水を使わない
化粧水を多く使ってしまうと、肌に刺激が加わりダメージを負う可能性があります。適度な量を使用するように意識しましょう。
■美容液
美容液は、肌に保湿や潤いを肌に与えるためにために必要です。以下のことに注意するようにしましょう。
・美容液は少量で使うものではない
「美容液は値段が高いから少しずつ使っている」という方は多いと思います。
しかし、少量で使ってしまうとあまり効果が得られない場合が多いです。そのため、適量を使うことをおすすめします。
・より効果を実感するために肌にすりこませるように塗ってはダメ
重複してしまいますが、肌は敏感です。そのため肌の真皮まで美容液の効果を浸透させようとして強く刷り込ませてしまうと肌にダメージを与えてしまい、シミの原因を作ってしまいます。優しく肌に塗るように気をつけましょう。
■乳液
乳液は美容液あとに使用することで美容液の成分を肌に閉じ込めることができ、水分が蒸発しにくくする効果もあります。以下のことに注意をしましょう。
・沢山乳液を使用してはいけない
乳液は大体10円玉程度の大きさを手のひらにつけて使用するようにしましょう。
何ごとにも適量が大切です。そのため、高い効果を期待して沢山乳液を使用してしまうと肌にダメ―ジを負う可能性があるためしっかり説明書などを確認して使うようにしましょう。
■日焼け止めクリーム
日焼け止めクリームは肌を紫外線から守るためにとても重要です。以下のことに注意して使用しましょう。
・自分の肌に合ったものを使用する
日焼け止めクリームはシミ対策として行うには必要不可欠アイテムです。自分の肌
に合ったものを使用していない場合、実は肌に大きなダメージを与え、シミに繋がる可能性があります。日焼け止めクリームを購入する際には、適当に選ばないようにしましょう。
また、日焼け止めクリーム以外にもスプレーやジェルなど様々な日焼け止めアイテムが存在しているため、自分に適した日焼け止めアイテムを購入するようにしましょう。
3ー2.食生活の改善
食生活を改善することで過剰なメラニン生成を抑え、シミのできにくい体になるでしょう。ここからは、シミの発生を抑制する食べ物については話していきます。
■ビタミンAの豊富な食材を摂取するビタミンAにはシミ、メラニンの過剰分泌を抑える働きがあります。主にビタミンAを多く含んでいる食材は以下のとおりです。
・鶏レバー、ニンジン、卵黄、うなぎ、ホウレンソウ、パセリ
■L-システイン
L-システインには、ターンオーバーを整える効果があります。
主にL-システインを多く含んでいる食材は以下のとおりです。
牛の肉、卵黄、大豆、小麦、鮭、羊の肉
■ビタミンC
ビタミンCには、濃いシミを薄くする効果だけでなく、メラニンの過剰分泌を抑えることも期待できます。主にビタミンCを多く含んでいる食材は以下のとおりです。
いちご、ピーマン、キウイ、ブロッコリー、パプリカ、かぼちゃ
また、食材を調理するのが大変と思う方には、サプリメントなどを取ることをおすすめします。
さいごに
シミが出来る原因は紫外線以外にもストレス・食生活の改善や正しいスキンケアを覚えることで対策が可能です。そのため、シミに悩んでいる方は一度、自分の行動を見直してみることも大事かもしれませんね。
PROFILE

- FIRE CLINIC総院長
-
2017年 佐賀大学医学部 卒業
2017年 都立松沢病院 勤務
2019年 都立多摩総合医療センター 勤務
2020年 FIRE CLINIC新宿院 開院
2021年 新宿、渋谷、銀座の3院に展開しFIRE CLINIC総院長を務める
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