脂肪冷却は痩せない?驚きのメカニズムから効果を最大化する方法まで痩身専門医が徹底解説!

脂肪冷却

・脂肪冷却って本当に痩せる?
・1回の脂肪冷却でどれくらい痩せるか知りたい
・失敗するリスクとか危険性はどうなのかなあ…
・自分に脂肪冷却が向いているかチェックしたい

このような悩みを解決する記事を用意しました。

この記事を読めば、脂肪冷却の効果や副作用、効果的な施術の受け方について理解することができます。

動画でもたっぷり解説しています!

そもそも脂肪冷却とは?

そもそも脂肪冷却とは?解説画像

脂肪冷却とは、脂肪細胞を凍らせて自然に体外へ排出させる痩身施術です。

医療用の脂肪冷却専用マシンを使い、気になる部位を冷却することで脂肪細胞だけを選択的に破壊します。脂肪細胞は冷却に弱く、他の組織より先にダメージを受ける性質があるため、皮膚や筋肉へのダメージを抑えつつアプローチできるのが特徴です。

一般的なダイエットでは体脂肪が減っても脂肪細胞の数自体は変わりませんが、脂肪冷却では脂肪細胞そのものの数を減らせます。そのため、冷却した部位はリバウンドしにくいのが大きなメリットです。食事制限や運動が苦手な方でも、無理なく部分痩せを目指せます。

脂肪冷却と脂肪溶解注射の違い

脂肪冷却 脂肪溶解注射
アプローチ方法 脂肪を冷却して破壊 脂肪細胞を薬剤を溶解
痛み 冷却による違和感やしびれ感
術後のマッサージによる痛み
注射時のチクっとした痛みや
術後の腫れ
施術部位 大きめの部位
(お腹/太もも/お尻など)
細かい部位
(二の腕/フェイスラインなど)
効果の出方 徐々に脂肪細胞が排出されていく
(1〜2ヶ月)
比較的早めに変化を実感
(1〜2週間)
回数の目安 1部位につき3〜5回程度 1箇所につき3〜5回程度
向いている人 広範囲をまとめて減らしたい人 部分的にピンポイントで痩せたい人

脂肪冷却と脂肪溶解注射は、どちらも脂肪細胞そのものにアプローチできる医療痩身ですが、仕組みや効果の出方に違いがあります。

脂肪冷却は、冷却によって脂肪細胞を破壊し、自然な代謝でゆっくりと排出させる施術です。広めの範囲を一気に処理しやすく、1回の施術である程度の効果を感じられるケースもあります。

一方、脂肪溶解注射は薬剤を直接注入して脂肪を溶かすため、細かい部位のデザインに向いています。ただし腫れや内出血が出やすい点には注意が必要です。

それぞれのメリットを活かし、部位や目的に応じて使い分けるのがおすすめです。

脂肪冷却のメリット

メリット
  • 脂肪細胞の数自体を減らせるため、リバウンドしにくい
  • メスや注射を使わないため、ダウンタイムがほとんどない
  • 広範囲の脂肪に一度でアプローチできる
  • 施術後すぐに日常生活に戻れる
  • 部分痩せが難しい部位にも対応しやすい

脂肪冷却の最大のメリットは、脂肪細胞そのものを減らせることです。通常のダイエットでは脂肪細胞が小さくなるだけですが、脂肪冷却では細胞ごと除去できるため、リバウンドしにくいのが特徴です。

また、メスや注射を使わない非侵襲的な施術なので、ダウンタイムもほとんどありません。施術直後から仕事や日常生活に戻れる点も、忙しい人にとっては大きなメリットです。

さらに、1回の施術で広めの範囲にアプローチできるため、お腹・太もも・背中などの落ちにくい脂肪にも向いています。

脂肪冷却のデメリット

メリット
  • 効果が出るまでに1〜2ヶ月ほど時間がかかる
  • 1回で満足できないこともあり、複数回の施術が必要な場合がある
  • 冷却中にしびれや違和感を感じることがある
  • 赤み・腫れなど軽い副反応が出るケースがある
  • 部位数や回数、脂肪量によっては費用が高くなることもある

脂肪冷却は効果の実感までに1〜2ヶ月ほどかかるため、即効性を求める人にはやや不向きです。施術後すぐに見た目が変わるわけではなく、徐々に体が変化していくイメージです。

冷却中は、ひんやりとした感覚や吸引による違和感があり、人によっては軽いしびれを感じることもあります。施術後には、赤みや腫れが出ることもありますが、たいていは数日で落ち着きます。

また、1回だけで満足できるとは限らず、複数回の施術が必要になるケースも。そのぶん費用がかさむ可能性もあるため、事前に回数や予算の目安を確認しておくと安心です。

脂肪冷却で痩せる仕組み

水と脂肪では凍る温度に違いがあり、水は0℃で凍るのに対し、脂肪は4℃ですでに凍りはじめます
この温度差を利用することで、脂肪細胞だけを選んで冷却・破壊することができるのが脂肪冷却の原理です。

通常の細胞は内部が「水分」で満たされていますが、脂肪細胞の大半は「中性脂肪」で構成されています。そのため、ほかの組織よりも先に凍結する特性があります。

各組織が凍りはじめる温度は以下の通りです。

  • 皮膚:0℃
  • 血液:-18℃
  • 脂肪細胞:4℃

この特性を活かして、皮膚や血管を傷つけることなく、脂肪細胞だけを凍らせられます。いったん凍った脂肪細胞は、たとえ解凍しても元のようには働かず、老廃物としてゆっくり体外に排出されていきます。

施術後の体内では、以下のような変化が進行していきます。

  • 2〜3日後:脂肪細胞の「細胞死」がスタート
  • 約2週間後:細胞死の数がピークに達する
  • 約3ヶ月後:破壊された脂肪細胞が「繊維組織」に置き換わる

このように、脂肪冷却では脂肪細胞そのものが減っていき、約3ヶ月かけて自然に体外へ処理される仕組みとなっています。

脂肪冷却の効果に関する研究結果

実際の論文を元に、脂肪冷却の効果について解説します。

アメリカで行われた研究では、67人の患者の腹部や太ももに脂肪冷却を行い、治療の前後2ヶ月の脂肪の厚さを超音波検査で測定しました。

研究の結果、「1回の治療で平均で25.2%の脂肪の厚さの減少」が見られました。

Kotlus, B. S., & Mok, C. (2013). Evaluation of cryolipolysis for subcutaneous fat reduction. The American Journal of Cosmetic Surgery, 30(2), 89-93.

その他、多くの研究で「20%前後の脂肪が減少していた」報告されていました。

以下は脂肪冷却のビフォアフター写真です。

左:befor 右:after ・Oh, C. H., Shim, J. S., Bae, K. I., & Chang, J. H. (2020). Clinical application of cryolipolysis in Asian patients for subcutaneous fat reduction and body contouring. Archives of plastic surgery, 47(1), 62.McKeown, D. J., & Payne, J. (2021). Significant improvement in body contour with multiple cycles of CoolSculpting: Results of a prospective study. Dermatologic Therapy34(2), e14850.

報告によると、上記のどちらの症例も「1回の施術によるもの」であり、見た目にも明らかな変化が出ていることがわかります。

脂肪冷却の効果を高める2つのポイント

2つのポイント
  1. 代謝を落とさない生活を心がける
  2. 過剰な飲酒や糖質のとりすぎを控える

術後の効果を最大限に引き出すには、脂肪冷却を受けたあとの過ごし方も重要です。

ここでは、脂肪冷却の効果を高めるために意識したい2つのポイントをご紹介します。

1:代謝を落とさない生活を心がける

脂肪冷却で破壊された脂肪細胞は、時間をかけて老廃物として体外へ排出されます。この流れをスムーズに進めるには、代謝を落とさない意識が重要です。

水分をしっかりとる軽く体を動かす栄養バランスのとれた食事を続けるなどの地味だけど最も大切な日々の積み重ねが効果に直結します。

一方で、睡眠不足や運動不足が続くと、巡りが悪くなり、変化を感じにくくなる場合も。生活習慣を整え、脂肪の排出がスムーズに進む状態をキープしておくと、施術の効果を実感しやすくなります。

2:過剰な飲酒や糖質のとりすぎを控える

施術後は体内で炎症反応や代謝の変化が起きやすく、脂肪の処理が進んでいるタイミングです。

この時期に飲酒や糖質のとりすぎが続くと、排出が妨げられたり、むくみや再蓄積につながる可能性も。とくにアルコールは肝臓の代謝機能に影響を与えるため、老廃物の処理が遅れる原因にもなりやすいです。

術後2週間ほどは、体に負担をかけすぎない食生活を意識するだけでも、脂肪冷却の効果を高めやすくなります。

脂肪冷却の効果が出るまでの期間は?

冷却によって壊れた脂肪細胞は、時間をかけて代謝・排出されていくため、施術直後に目に見える変化が出るわけではありません。

個人差はありますが、早い人で2〜3週間後から少しずつ変化を感じ始めるケースが多く、効果のピークはおよそ2〜3ヶ月後です。この頃には脂肪細胞の排出が進み、見た目にも変化が現れやすくなります。

また、1回の施術で得られる効果には限界があるため、より効果を高めるなら、同じ部位に最低でも2回以上施術するのがおすすめです。

参考文献:Coleman SR, et al. Cryolipolysis for noninvasive body contouring, 2009

脂肪冷却の痛みと副作用

脂肪冷却の副作用
  • 赤み
  • 内出血による紫斑
  • 鈍痛
  • 感覚異常
  • 凍傷
  • 神経損傷
  • 逆説的過形成

脂肪冷却の副作用として比較的よく見られるのは、施術部位の赤みや紫斑(内出血)です。赤みは当日中におさまることが多く、紫斑も1週間ほどで自然に引いていきます。

ほかにも、冷却や吸引の影響で感覚が鈍くなったり、神経が刺激されることもあります。この違和感は、2〜3ヶ月ほどかけてゆっくりと回復していくのが一般的です。

稀に、施術中に血の気が引くような「血管迷走神経反射」が起きるケースも報告されています。

痛みに関しては、はじめに吸引による圧迫感がありますが、冷却が始まると徐々に感覚がなくなっていき、強い痛みを感じることは少ないとされています。

参考文献:Rare Adverse Events Associated With Cryolipolysis: A Systematic Review Shin S, Park MY, et al. Journal of Clinical Medicine, 2021

Rare complications associated with cryolipolysis Melissa B. Levine, MD. Dermatology Times, 2020

脂肪冷却を受けられない人

脂肪冷却の副作用
  • 妊娠中・授乳中の方
  • クリオグロブリン血症、寒冷凝集素症、発作性寒冷血色素尿症のある方(冷却により貧血等の症状がおこる可能性があります)
  • 開放創や感染創、皮膚トラブルのある方
  • 寒冷蕁麻疹・レイノー病など寒冷過敏症の方(施術で皮膚の冷却を行います)
  • 皮膚感覚障害のある方(副作用に気づくのが遅くなる可能性があります
  • 出血性疾患のある方・抗凝固剤を使用中の方(出血等の症状が強くでる可能性があります)
  • 帯状疱疹後の神経痛や糖尿病性神経障害のある方(悪化させる可能性があります)
  • 心臓や肝臓に異常を指摘されたことのある方

上記に当てはまる人は脂肪冷却を受けられないため、別のメニューを検討するようにしてくださいね。

ちなみに、脂肪冷却は男女関係なく受けられる施術です。

まとめ|脂肪冷却ならファイヤークリニックへ

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脂肪冷却は、脂肪が他の組織より高い温度で凍ることを利用した施術であり、「下あご・二の腕・お腹・太もも」の部分痩せに効果的です。

施術後のセルフマッサージにより、壊した脂肪細胞を身体の外に出しやすくすると施術効果が高まるでしょう。

副作用としては「施術時に脂肪を吸引するときの痛みがあること」「施術後に赤みが高確率で起こること」などがあげられるものの、だいたい1週間ほどで元に戻るので安心して施術を受けられます。

この記事を読んで「脂肪冷却」に興味を持ったらぜひ一度、無料カウンセリングへお越しください。

ファイヤークリニック

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PROFILE

江越 正敏
江越 正敏FIRE CLINIC総院長
2017年 佐賀大学医学部 卒業
2017年 都立松沢病院 勤務
2019年 都立多摩総合医療センター 勤務
2020年 FIRE CLINIC新宿院 開院
2021年 渋谷院、銀座院開院
2023年 新宿、渋谷、銀座、名古屋の4院に展開しFIRE CLINIC総院長を務める。
2024年 公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター 再生医療研究室 特任研究員

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