肥満(ダイエット)外来とは?治療方法や保険適用の条件を解説!

「ダイエットしても続かない」

「健康診断で肥満を指摘されたけど、どう対処すればいいかわからない」

病院で楽に痩せられる肥満外来っていうのがあるんだって

この記事では、肥満(ダイエット)外来に関する以下の疑問に痩身専門クリニックがお答えします!

・肥満外来ってどんなことをやってるの?

・私は肥満(外来に行くべき?

・保険診療なの?費用は?

痩せることは見た目の変化だけでなく、将来的な健康を守るためにも重要です。健康に影響がある場合は保険適用で受けられるケースもあるので、保険適用の条件もしっかり解説していきます。

ファイヤークリニック

肥満外来とは医療ダイエットの専門外来

肥満(ダイエット)外来とは、医師や専門スタッフによる医学的アプローチで減量をサポートする、いわば「医療ダイエットの専門外来」です。

医師による診察や検査に基づき、食事・運動・行動療法、さらには薬物治療などを組み合わせて、科学的かつ安全に体重を減らしていきます。

目的は単なる見た目の変化ではなく、健康の維持・改善が主です。肥満が原因で起こる生活習慣病や体調不良の予防・改善を目指します。

自己流ダイエットで失敗を繰り返している方にとって、肥満外来は「最後の手段」ではなく「最初の一歩」としての価値があります。定期的なフォローアップもあるため、無理なく続けられるサポート体制が整っているのが大きなメリットです。

肥満外来で行われる治療内容

治療内容 詳細
診察・体組成分析・血液検査 体脂肪率や内臓脂肪、代謝状態などを総合的にチェックし、適切な治療方針を立てます。
管理栄養士による食事指導 食事の内容・時間・量などを見直し、栄養バランスの取れた減量メニューを提案します。
行動療法 食べすぎの癖やストレス食いなどの生活習慣を見直し、長く続けられる行動に変えるサポートを行います。
運動療法 年齢や体力に合わせて無理なく行える軽い運動を取り入れ、代謝を高めます。
薬物療法 食欲を抑えたり、消化を遅らせる作用のある内服・注射薬を用いて、効率的な体重減少を促します。
スリーブ状胃切除術 胃の一部を切除して容量を減らす外科的治療法。高度肥満や保険適用対象者に限り実施されます。

肥満(ダイエット)外来では、医師の診察と検査に基づいて一人ひとりに合った減量プログラムを提案します。

行われる治療のメインは、食事療法運動療法行動療法です。さらにそれを補助する形で、必要に応じて薬物療法が行われます。

それでも十分に効果の得られなかった人や生活習慣病が改善しなかった人には、胃を小さくする手術が適応となります。

薬で楽に痩せられるんじゃないの?

保険診療の肥満外来は、健康的に痩せるのが目的です。そのため、薬に全てお任せするのではなく、正しい食事、適度な運動、無意識の食べ過ぎを防ぐことがやはり必要になってきます。

何キロから受診できる?肥満外来の対象者について

何キロから受診できる?肥満外来の対象者について

肥満による11種の健康障害
  1. 耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など)
  2. 脂質異常症
  3. 高血圧
  4. 高尿酸血症、痛風
  5. 冠動脈疾患(心筋梗塞・狭心症)
  6. 脳梗塞、脳血栓症、一過性脳虚血発作(TIA)
  7. 脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患、NAFLD)
  8. 月経異常、不妊
  9. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
  10. 運動器疾患:変形性関節症(膝、股関節)、変形性脊椎症、手指の変形性関節症
  11. 肥満関連腎臓病

「何キロ以上なら受診できるの?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、肥満外来を受診する明確な体重制限はありません。

ここでは、肥満外来を受診する目安や対象者についてわかりやすく解説します。

受診の目安は体重よりも「BMI値」

肥満外来では体重そのものよりも、BMI(体格指数)が判断基準になります。

日本肥満学会によると、肥満の定義はBMI25以上とされており、これが受診する際の一つの目安となります。たとえば、身長160cmの方で体重が約64kg、170cmで約72kgがBMI25です。

BMI25かつ「肥満による11種の健康障害(合併症)が1つ以上ある」or「健康障害を起こしやすい内臓脂肪蓄積がある」場合は、ただの肥満→「肥満症」へと分類され、肥満治療の対象となります。

また、肥満による健康障害等がなくても、BMIが35以上の方は高度肥満に該当するため、肥満外来を受診できます。

肥満症の方は、肥満に関連する健康障害を合併するリスクがあるため、ただちに肥満外来でご相談ください。

一方で、ただの肥満の方は、受診はできるものの、保険適用になるかどうかはまた別の話なので、注意が必要です。

参考:第2章「肥満の判定と肥満症の判断基準」

軽度肥満や予備軍でも受診してOK?

BMIが25未満でも、生活習慣病のリスクが高い体重が急激に増えた健康診断で注意を受けたなどの場合は受診対象になります。

むしろ「まだ軽い肥満のうち」に対処することで、大きな病気の予防にもつながるため、少しでも不安を感じたらお気軽にご相談ください。

肥満外来で保険適用になる条件

肥満外来で保険適用になる条件

保険適用されるか、されないかは、ダイエットの目的によって変わります。

美容目的での医療ダイエットは保険適用外

【保険適用されない医療ダイエット例】

種類 詳細
GLP-1注射 食欲を抑えるホルモンを補い、胃の動きをゆるやかにすることで自然と食事量を減らす。継続で体重減少効果が期待できる。
内服薬 糖の吸収・排出・食欲などに作用。種類により作用機序は異なるが、比較的コストが抑えやすく始めやすい。例:メトホルミン、カナグル、サノレックス、ゼニカルなど。
医療痩身機器 冷却・加熱・電気刺激などで脂肪を破壊・代謝促進。リバウンドしにくく、部分痩せや皮膚の引き締めにも効果的。
脂肪溶解注射 脂肪を分解する薬剤を直接注射。気になる部位だけを狙える。ダウンタイムがほぼなく手軽。
脂肪吸引 医師が脂肪を直接除去する外科施術。即効性があり大幅減量も可能だが、ダウンタイムや術後ケアが必要。

「見た目を良くしたい」「体重を少し落としたい」など、美容が目的のダイエットでは、基本的に保険適用外となり、自由診療の扱いになります。

全国健康保険協会でも、日常生活に何ら支障がないのに受ける診療や美容を目的とする整形手術(脂肪吸引等)は、健康保険で受けられないと定められています。

健康保険で受けられない診療について
健康保険の「療養の給付」は、病気やケガをしたときの治療を対象として行われます。
このため、日常生活に何ら支障がないのに受ける診療(美容整形など)に健康保険は使えません。

引用:医療機関等を受診するとき(療養の給付)

出典: www.kyoukaikenpo.or.jp

また、上記(表)のような保険適用外のお薬を使用したい場合医療痩身機器を試したい場合は、肥満症であっても保険適用外です。

自由診療はこんな人におすすめ
  • 色々な種類のダイエット薬を試してみたい
  • 脂肪吸引をやりたい
  • EMS、脂肪溶解注射、クールスカルプティングなど様々な医療ダイエットをやってみたい

治療目的での医療ダイエットは保険が適用される

【保険適用されるお薬の例】

薬名 適用条件
サノレックス BMIが35以上または肥満度が70%以上である高度肥満
ウゴービ 高血圧、脂質異常症、または2型糖尿病のいずれか1つ以上を有する
BMIが35 kg/m2以上、または肥満に関連する健康障害を2つ以上有する
食事療法と運動療法を行っても十分な効果が得られない
防風通聖散 肥満症の治療に用いられる場合

参照:厚生労働省「肥満症の効能又は効果を有するセマグルチド(遺伝子組換え)製剤に係る
最適使用推進ガイドラインの策定に伴う留意事項について
」「薬価基準の一部改正について

糖尿病や高血圧、脂質異常症など、肥満が原因で健康被害が生じている場合は、保険適用の対象になります。保険適用で使用されるお薬の例は上記の通り。

とくにBMI35以上の「高度肥満症」に該当する方は、医師の判断で保険診療が可能です。

保険適用の基準
  • BMI35以上の高度肥満に該当する人
  • BMI25以上で肥満に関連する下記疾患を有する人
    1.耐糖能障害(2 型糖尿病・耐糖能異常など)
    2.脂質異常症
    3.高血圧
    4.高尿酸血症・痛風
    5.冠動脈疾患:心筋梗塞・狭心症
    6.脳梗塞:脳血栓症・一過性脳虚血発作(TIA)
    7.脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患/NAFLD)
    8.月経異常,不妊
    9.睡眠時無呼吸症候群(SAS)・肥満低換気症候群
    10.運動器疾患: 変形性関節症(膝,股関節)・変形性脊椎症,手指の変形性関節症
    11.肥満関連腎臓病
  • BMI25以上で内臓脂肪の蓄積を認める人 

引用:肥満診療ガイドライン2022

肥満治療にかかる費用

肥満治療にかかる費用

肥満治療にかかる費用は、保険適応の有無で負担する料金が変わります。保険診療の場合3割負担自由診療の場合は全額負担です。

ここでは、具体的な費用の目安を保険適用時と自由診療の場合、それぞれで解説します。

保険適用時の自己負担の目安

保険が適用される治療では、自己負担は一般的に3割。

診察・検査・栄養指導などを含めて、数千円〜1万円程度で収まるケースが多いです。

検査の種類や治療内容の組み合わせによっても変わるため、くわしくはカウンセリングでご相談ください。

当院の医療ダイエット(自由診療)費用

自由診療の場合、料金はクリニックごとで設定できるため、ピンキリです。

当院では医療ダイエットをもっと身近に感じていただきたいため低価格で取り扱っております。

  • サクセンダ 初回限定 1本 17,800円
  • リベルサス 初回限定 1ヶ月分 11,000円

オンライン診療でのみの取り扱いとなっておりますので、お気軽にお問い合わせください。

詳しくはこちらをご確認ください。

肥満外来はどこで受けられる?

肥満外来は、総合病院の内科糖尿病内科生活習慣病外来自由診療クリニックなどで受診できます。

ただし、対象の外来があるすべての病院が肥満治療を行っているとは限りませんので、受診前に病院やクリニックの公式サイトをご確認ください。

肥満外来を受診できる医療機関の探し方

近くの医療機関を探す際は、日本肥満学会の公式サイトにある『肥満症を診療できる病院』を参考にするのが手っ取り早いです。

こちらで紹介されている医療機関は、日本肥満学会が設定した一定の基準を全て満たし、「肥満症専門病院」の認定を受けた施設となります。

オンライン診療なら全国どこでも対応可能

近くに通える病院がない方には、オンライン診療という選択肢もあります。

オンライン診療とは、スマホやPCで医師の診察を受け、自宅に薬が届くサービスです。通院不要で治療できるため、継続しやすいのがメリットです。

自由診療の医療ダイエットならファイヤークリニックへ

今回は保険診療の肥満(ダイエット)外来について詳しく解説しました。

保険診療のダイエット外来は理想の体を手に入れるというよりは、健康的な体になることを目指して行われています。

保険診療の肥満外来は受けられる人も受けられる治療も限られています

医療の力を利用して楽に理想の体を手に入れたい方は、自由診療の医療ダイエットがおすすめです。

当院は医療ダイエット専門クリニックです。

我慢することなく理想の体型を実現し、さらにリバウンドしにくい自由診療での医療ダイエットを提供しています。

ご興味のある方はぜひ一度無料カウンセリングにお越し下さい。もちろんオンライン診療にも対応しています。

ファイヤークリニック

PROFILE

江越 正敏
江越 正敏FIRE CLINIC総院長
2017年 佐賀大学医学部 卒業
2017年 都立松沢病院 勤務
2019年 都立多摩総合医療センター 勤務
2020年 FIRE CLINIC新宿院 開院
2021年 渋谷院、銀座院開院
2023年 新宿、渋谷、銀座、名古屋の4院に展開しFIRE CLINIC総院長を務める。
2024年 公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター 再生医療研究室 特任研究員

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