HIFU(ハイフ)の効果とそのメカニズムを解説!ハイフの効果を持続させるには?

「なんとなく顔が下がってきた気がする」「年齢のせいと諦めているけど、できれば戻したい…」

このようなお悩みをお持ちの方におすすめなのが、HIFU(ハイフ)です。ハイフは、メスを使わず熱の力でリフトアップできるため、外科的施術に抵抗がある方にも選ばれています。

本記事では、ハイフの仕組みや期待できる効果、効果を長持ちさせるコツ、気になる疑問への答えまで、わかりやすく解説していきます。

YouTubeでも解説していますので、音声のほうが頭に入って来やすい方はぜひ動画をご確認ください。

HIFU(ハイフ)治療のメカニズム

HIFU(ハイフ)治療のメカニズム

HIFU(High Intensity Focused Ultrasound)は、高密度の超音波を一点に集中させて、皮膚の深部に熱エネルギーを加えることで、肌を内側から引き締める施術です。表皮を傷つけることなく、肌の土台であるSMAS(筋膜層)にまで届くのが大きな特徴です。

たとえるなら、虫メガネで太陽光を一点に集めて紙を焦がすようなイメージ。皮膚表面ではなく、狙った深さにだけ熱を与えることで、組織がギュッと引き締まり、コラーゲンの再生が活性化します。

この仕組みにより、ハイフは「肌を引き上げる」だけでなく「将来のたるみを防ぐ」治療としても活用されています。

ハイフに期待できる3つの効果

ハイフの効果
  1. たるみ・しわ改善効果
  2. リフトアップ効果
  3. 部分痩せ・引き締め効果

ハイフには主にたるみ・しわの改善、リフトアップ、部分痩せの3つの美容効果があります。以下で、それぞれについて詳しく解説します。

効果1:たるみ・しわ改善効果

ハイフの熱刺激が真皮層に届くと、コラーゲンやエラスチンの生成が活性化されます。その結果、肌の弾力が回復し、目元や口元のしわ、フェイスラインのたるみが目立ちにくくなっていきます。

とくに「ほうれい線が深くなってきた」「頬の位置が下がってきた」と感じている方には効果的。肌の内側からふっくらとしたハリが生まれることで、自然で若々しい印象が手に入ります。

効果2:リフトアップ効果

ハイフが届くSMAS層は、外科手術でのフェイスリフトでも引き上げ対象になるくらい、顔の土台となる重要な層です。ここに熱を加えることで筋膜が収縮し、顔全体が自然に持ち上がります。

即効性と自然な仕上がりの両方を兼ね備えた施術なので、「頬が垂れてきた」「フェイスラインがぼやけて見える」といったお悩みを手っ取り早く解決できます。

効果3:部分痩せ・引き締め効果

ハイフの熱は脂肪細胞にも届きます。照射された脂肪細胞は熱によってダメージを受け、老廃物として体外に排出されやすい状態に。結果、顔やボディの引き締めにも効果を発揮します。

「顔まわりをすっきりさせたい」「二の腕や下腹部を引き締めたい」など、狙った部位だけを効率よくケアしたい方にもおすすめの施術です。

ハイフの効果はいつからいつまで続く?

ハイフの効果はいつからいつまで続く?

施術後すぐに引き締まりを感じ、1〜2ヶ月かけて徐々に引き上がる感覚が強まります。その後、個人差はありますが、3〜6ヶ月ほど持続するのが一般的です。

2015年の韓国の論文でも、以下の結果が出ています。

この研究には、37〜75歳(平均52.3±13.9歳)の20人の韓国人患者(女性18人、男性2人)が含まれていました。HIFU 引き締め装置で配信されたショットの数は 420±59.1 でした。

治療後 3 か月で有意な改善が見られ、有効性は 6 か月間維持されました。しわと皮膚弛緩スコアの平均は、顎のラインと眼窩周囲の領域で最も減少しました。

Park, H., Kim, E., Kim, J., Ro, Y., & Ko, J. (2015). High-intensity focused ultrasound for the treatment of wrinkles and skin laxity in seven different facial areas. Annals of dermatology, 27(6), 688-693.

HIFU(高密度集束超音波治療)の前、3ヶ月、および 6ヶ月後の臨床写真

写真を見てみると3ヶ月あたりで口元のマリオネットラインが再度悪化してきているのがわかります。そのため、3ヶ月から6ヶ月に1回の周期で繰り返し治療していくのが望ましいです。

また、ハイフの持続期間は、年齢や生活習慣、肌質によっても差が出ます。たとえば紫外線ダメージや睡眠不足がある場合は、効果の持続が短くなることも。長く保ちたい場合は、日々のスキンケアや生活改善を意識すると良いでしょう。

ハイフの効果を持続させる方法

ハイフの効果を持続させる方法

ハイフの効果は、どんなに丁寧な施術を受けたとしても時間の経過とともに薄れていきます。これは自然な体の仕組みによるもので、完全に防ぐことはできません。

とはいえ、工夫次第でその効果をより長く維持することはできます。ここでは、ハイフの効果をできるだけキープするための現実的で効果的な方法を紹介します。

3〜6ヶ月に1回メンテナンスする

理想の状態を保つには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

美容院に行く感覚で、半年に1回を目安に取り入れるのがちょうどいい頻度です。年齢に逆らうのではなく、自然な若々しさをキープする感覚で取り入れるのがポイント。

肌の調子に合わせて、照射のタイミングや出力を調整すれば、無理なく長く続けられます。

他の施術と組み合わせる

組み合わせ例 期待できる相乗効果
ヒアルロン酸 ヒアルロン酸でハリやボリューム不足を補完。リフトアップ+ふっくら感で若々しい印象に。
ボトックス ボトックスで表情ジワを和らげつつ、土台を引き上げることで、動きとたるみの両面からアプローチできる。
脂肪溶解注射 脂肪溶解注射で脂肪へのアプローチを強化し、部分痩せや輪郭の引き締め効果がより高まる。

ハイフ単体でも十分効果がありますが、ヒアルロン酸注入やボトックス、脂肪溶解注射などと組み合わせると、さらに相乗効果が期待できます。

肌のボリュームや質感を整えたい方は、総合的なエイジングケアとして併用施術を検討してみるのがおすすめです。

上記施術はファイヤークリニックでも取り扱っておりますので、カウンセリングでお気軽にご相談ください。

ハイフに関するよくある質問

Q&A
  1. ハイフは何回で効果でる?
  2. ハイフをやりすぎるとどうなる?
  3. ハイフはやめた方がいいと言われる理由は?
  4. ハイフは将来老けるって本当?
  5. ハイフを受けると癌になりやすいの?

初めてハイフを検討する方にとって、「本当に安全?」「将来的に影響はない?」など、気になることはたくさんあるはず。ここでは、よくある疑問や不安について、医学的な観点からわかりやすくお答えしていきます。

Q1:ハイフは何回で効果でる?

A.多くの方が1回目から効果を実感しています。

施術直後に引き締まりを感じる方もいますが、ピークは約1〜2ヶ月後。これは、熱によって刺激された細胞が、コラーゲンを生成・再構築するまでに時間がかかるためです。

定期的に施術を受けることで、より長く安定した効果が得られるようになります。

Q2:ハイフをやりすぎるとどうなる?

A.やりすぎは逆効果になることもあります。とくに短期間で何度も受けたり、必要以上に高出力で照射するのは要注意。皮下脂肪が減りすぎてしまい、頬がこけたり老けて見える原因にもなります。

また、筋膜層や筋肉にも過度な刺激が加わると、表情筋のバランスが崩れる可能性も。肌状態や年齢に応じて、医師と相談しながら施術の間隔や出力設定を調整してみてください。

一般的には、3〜6ヶ月に1回のペースで継続するのは問題ないとされており、医療機関で適切に管理されていれば、むしろ長期的に安定した効果を得れるメリットのほうが大きいです。

Q3:ハイフはやめた方がいいと言われる理由は?

A.「やめた方がいい」と言われる理由はいくつかあります。ひとつは、ハイフの効果が永続的ではないため、定期的な施術が前提となること。「一度で終わる施術ではない」と理解していないと、期待とのギャップを感じやすく、お金を無駄にしたと後悔してしまいやすいです。

また、ハイフに適応しない肌質や顔立ちの方が受けた場合、脂肪が減りすぎて頬がこけたり、そもそも十分な効果を感じられないこともあります。結果、意味ないからやめた方が良いと言われることがあります。

ただし、医療ハイフであれば出力や照射深度を医師が細かく調整できるため、適応かどうかを判断したうえで安全に施術を受けられます。自分に合った施術かどうかを知るためにも、まずは医療機関での相談がおすすめです。

Q4:ハイフは将来老けるって本当?

A.現時点で「ハイフが将来のたるみを引き起こす」という医学的根拠は確認されていません

一方で、高頻度の施術や強すぎる出力は、肌の回復力を上回る負担となり、結果として肌老化を進めてしまう可能性があることは否定できません。

だからこそ、ハイフを利用する場合は、肌の状態や年齢に応じて、適切な照射レベルと施術間隔を守ることが必要不可欠。適度な頻度で安全に照射を受けていれば、むしろ将来的なたるみ予防にもつながります。

Q5:ハイフを受けると癌になりやすいの?

A.「ハイフは超音波を使っているから、細胞に悪影響があるのでは?」と心配される方もいます。

ですが、ハイフの超音波は特定の層に熱を集中させるものであり、DNAを傷つけたり突然変異を起こすものではありません

現時点でハイフと癌の発症を結びつける医学的根拠はなく、世界的にも安全性の高い治療とされています。

医療ハイフならファイヤークリニックへ

本記事では、HIFU(ハイフ)のメカニズムや主な3つの効果を解説しました。

ハイフは「切らずに若返りたい」「自然に老化を遅らせたい」そんな方にぴったりの治療です。

重要なのは、自分の肌や年齢に合った正しい方法で、適切な施術を受けること。だからこそ、安心して任せられるクリニック選びが最も大事です。

ファイヤークリニックでは、医師が一人ひとりのお悩みや肌状態を見極めたうえで、最適な照射方法をご提案します。使用するのはすべて医療用ハイフ。高出力かつ高精度な照射が可能なため、安全性が高く、より高い効果を実感していただけます。

無料カウンセリングもあるので、初めての方でも気軽にご相談ください。

ファイヤークリニック

<参考文献>

PROFILE

江越 正敏
江越 正敏FIRE CLINIC総院長
2017年 佐賀大学医学部 卒業
2017年 都立松沢病院 勤務
2019年 都立多摩総合医療センター 勤務
2020年 FIRE CLINIC新宿院 開院
2021年 渋谷院、銀座院開院
2023年 新宿、渋谷、銀座、名古屋の4院に展開しFIRE CLINIC総院長を務める。
2024年 公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター 再生医療研究室 特任研究員

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