FIRE CLINIC(ファイヤークリニック)

GLP-1ダイエット薬の種類と効果について解説

皆さんは、GLP-1受容体作動薬というダイエット用の薬をご存知ですか?

GLP1受容体作動薬は、注射を打って体内にGLP-1を入れ痩身できるダイエット薬で、日本で処方されているものはアメリカから輸入されています。

具体的には、リベルサス、トルリシティ 、サクセンダ、 ビクトーザ 、オゼンピック、バイエッタというものがGLP-1受容体作動薬としてあります。

本記事ではこのGLP-1受容体作動薬にについて違いなど含め解説していきます。GLP1ダイエットの効果や値段などを詳しく知りたければ「GLP-1ダイエットの効果って?痩せる方法と値段について解説」をご参考ください。

医学論文を元にGLP-1薬について話すので少々専門的なご説明になります。

より、詳しい薬の説明を聞きたい方はFIRE CLINICまでご相談ください。

6つのGLP-1

それでは、GLP-1受容体作動薬リベルサス、トルリシティ 、サクセンダ、 ビクトーザ 、オゼンピック、バイエッタについて解説をしていきます。

詳しくは、下記に詳述しますが、簡単に表にしました

GLP-1受容体作動薬名特徴                  
バイエッタ世界初のGLP-1薬。自己注射で一日1回
ビクトーザ糖尿病の治療薬。自己注射で一日1回
サグセンダ副作用が少なく、肥満抑制専用の薬
オゼンピック自己注射の頻度が週に1回
トルリシティ自己注射の頻度が週に1回
リベルサス経口薬である

なお、以下のGLP-1受容体作動薬は全て、ダイエット用において保険適用はなく自由診療となっています。

値段については、FIRE CLINICにご来院のうえ医師にご相談ください。

バイエッタについて

バイエッタとは2005年に米国で承認・発売された世界初のGLP-1受容体作動薬で、GLP-1を製品化した注射薬です。

バイエッタの有効成分である「エクセナチド」は、アメリカ毒トカゲ(Gila monster)の唾液腺から見出された exendin-4 という、GLP-1 活性を有するペプチドを人工合成したものです。

2 型糖尿病患者に対し、食後血糖値の改善のほか、糖尿病治療薬としての有用性が確認されました。

また、超肥満型の2 型糖尿病患者に対してだけでなく、BMI 25以下の 2 型糖尿病患者に対しても効果が期待できることも示唆されています。

さらに、バイエッタについては、副次的な作用として体重減少が報告されています。国内第III相臨床試験では、バイエッタ10μg群投与後24週で体重が平均1.54kg減少したと言われています。

つまり、バイエッタは痩せるためにダイエット薬として有効といえるでしょう。

ビクトーザについて

ビクトーザは、本邦では、2010年に製造承認されたGLP-1アナログという新しい機序による糖尿病治療薬です

ビクトーザの有効成分である「リラグルチド」は、GLP-1 の 26 番目のアミノ酸リジンに、脂肪酸(ミリスチン酸)を付加し、34 番目のアミノ酸リジンをアルギニンに置換した構造を有し、組織液血中で、アルブミンと結合しやすくしたものです。

その結果、血中半減期は 11〜13時間に延ばすことができ、1 日 1 回の皮下注射によって血中濃度を維持し、GLP-1の効果を長持ちさせることに成功しました。

日本において、ダイエット目的では保険適応がなく自由診療ですが、糖尿病の治療薬としては保険適応されているお薬になります。

バイエッタとの違いですが、血糖降下作用が弱めで、 やや嘔気などの消化器系の副作用が低い印象です。 ビクトーザと比較し、食後高血糖抑制効果が弱いとされます。

ビクトーザはバイエッタと同様に膵β細胞を保護する作用が指摘されており、長期に使用しても2次無効が生じにくいと考えられております。

サグセンダ(リラグルチドについて

サクセンダは、ノボノルディスク社の肥満治療薬です。医薬品一般名をリラグルチドといい、GLP-1受容体作動薬の薬剤です。

サクセンダは、脳細胞のGLP-1受容体に作用し、満腹感を高めて空腹感を低下させることにより、食欲を抑制して体重を減少させます。

サクセンダはFDAで認可されている抗肥満薬で、糖尿病治療薬ではありません。日本では未承認薬のため、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

ただし、GLP-1受容体作動薬治療薬として、臨床成績の報告が多いのもサグセンダの特徴です。

成分はビクトーザと同じリラグルチドなのですが、サグセンダは、肥満症に対して主に使用されています。

効果として、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の分泌を促進するとともに、食欲増加ホルモンである「グルカゴン」の抑制や、胃に入った食べ物の排出を遅らせることで血糖改善作用を発揮する効果が報告されています。

GLP-1は、作用持続時間によって短時間作用するものと、長時間作用するものに分類され、血糖改善に対する作用機序が異なることがわかっています。

サグセンダは、ビクトーザと同様に長時間作用型に分類され、1日1回の皮下注射によって血中濃度を維持し(半減期13.5時間)GLP-1の効果を持続することができます。

また、副作用が比較的少ないのが特徴です。

オゼンピックについて

オゼンピックの有効成分である「セマグルチド」は、GLP-1のアミノ酸配列を改変させ、GLP-1を分解するDPP-4のはたらきを受けにくくした薬剤です。

ビクトーザやサグセンダと同様に、長時間作用型に分類されるのですが、投与されると生体内で長時間作用することができるということが特徴で、1週間に1度の注射で十分とされています。

サクセンダとビクトーザとの大きな違いは、サクセンダ・ビクトーザは毎日決まった時間に注射しなければいけない一方でオゼンピックは週に一回の注射で構わないという点です。

注射の頻度が週一回というのはかなり楽ですよね。

トルリシティについて

また、胃排泄遅延と食欲抑制によって、体重減少効果が期待されます。

トルリシティの有効成分である「デュラグルチド」は、週1回の注射によって効果を示すだけでなく、「半減期が108時間」と長続きする特徴があります。

デュラグルチドは、長期作用型のなかでも、特に半減期が長いことから、高齢者の糖尿病患者へのお薬としても人気を誇っています。

デュラグルチドは、毎日投与する必要がなく、オゼンピック同様週1回の注射で済むことから、一人暮らしの高齢者や、高齢の糖尿病患者でも、訪問看護や往診等で週1回、注射のお手伝いができるという在宅医療における利点があります。

デュラグルチドは、経口糖尿病薬に比べて血糖降下作用が強く、かつ低血糖を起こしにくく、胃腸障害や免疫原性反応も従来薬と比べて少ないため、在宅高齢者にも比較的安全に用いることができるのです。

リベルサスについて

リベルサスの有効成分である「セマグルチド」は、GLP-1受容体作動薬のなかで初めて経口薬となった薬で2020年に承認されました。

つまり、飲むお薬というかたちです。

セマグルチドの経口剤は、2型糖尿病患者に対し、食事療法および運動療法の補助として効果を示しました。

また、経口薬であるリベルサスは、皮下投与である他のGLP-1類に比べ、吸収率が低く、変動が大きいのも事実ですが、注針が苦手な方でも安心して使用することができます。

セマグルチドの経口投与は、PIONEERプログラムにおける10の試験で評価されており、そのうち7つの試験では、8000人以上の2型糖尿病患者を対象に、26~78週間にわたって血糖値の有効性に関する重要なデータが得られています*9

これらの試験では、セマグルチドの経口投与による単剤療法のほか、他の抗糖尿病薬を1~2種類服用している患者を対象に、DPP-4阻害剤、SGLT2阻害剤、リラグルチド、インスリンとの比較が行われました。

その結果、セマグルチドの経口投与は、HbA1c(糖化ヘモグロビン)を減少させ、HbA1cは3mg/日で0.6~0.9%、7mg/日で0.8~1.2%、14mg/日で1.0~1.4%にまで低下しました。

さらに、26週後の平均体重は減少し、効果は持続しました。

他の臨床試験では、心血管リスクの高い患者さんにおいて、死亡リスクを約半分に抑制することも報告されています*10

リベルサスの投与方法ですが、セマチルグドは胃で吸収される薬であるため、食事・飲水をする前に飲む必要があります。

そして飲んだ後も最低30分は飲食禁止で、身体が吸収するのを待ちましょう。2時間程度空けるのが理想です。

服用し始めは胃腸障害が起きやすいため、比較的少ない量から始めてください。

1日1回3mgを4週間飲み続け、そのあとは維持用量の1日1回7mgに増やします。

必要に応じて1日1回最大14mgまで増量し、血糖コントロールを向上させることができます。

ただし、3mgで効果が十分に感じられている場合はそのまま継続することもあります。

GLP-1ダイエット薬の歴史について

(あくまでイメージです)

GLP-1受容体作動薬とは、血糖値のコントロールや、食抑制効果をもたらす抗肥満薬です。GLP-1受容体作動薬の歴史的な流れについておさらいしていきましょう。

元々は2型糖尿病の治療薬として開発されましたが、現在6種類のGLP-1受容体作動薬がFDA(米国食品医薬品局)により承認されており、ダイエット目的としても使用されるようになりました。

GLP-1はダイエットに効果を示すのですが、血中で効果が半減する時間が早く、素早く代謝され体から排出してしまうことが課題とされていました。つまり、ダイエットするための効果を実感できる時間が短いということです*12

治療薬開発時は、血中半減期を伸ばすことができないか、すなわちGLP-1の効果を長持ちさせることができないか、ということが検討されてきました。

そこで、さまざまな企業がGLP-1の血中半減期の改善を検討し、ついにGLP-1を分解する酵素である「DPP-4 (dipeptidyl peptidase 4)」の耐性を向上させ、GLP-1受容体の活性化作用を発揮させるという戦略により「バイエッタ:Byetta」開発されました。

さらに、研究を続けると、DPP-4の耐性を高めるためにアミノ酸配列を変更し、脂肪酸を共有結合させると、GLP-1の血漿中でのアルブミン結合が促進されるということがわかりました。

アルブミンは、薬を運搬するはたらきを持つため、血液中でのアルブミン結合が促進されることで、GLP-1がたくさん運搬されることになります。この戦略を使用し、「ビクトーザ」、「サグセンダ」、「オゼンピック」が開発されました。

その他にも、GLP-1の長持ち効果が研究されており、GLP-1のなかでも、種類によって有効性、安全性、使用性に大きな違いが生じています。

2010年には「ビクトーザ」と「サグセンダ」が日本で初のGLP-1受容体作動薬として認められ、その後、「トルリシティ」「リベルサス」などが登場し、日本でもGLP-1が使用可能になりました。

さいごに

このようにGLP-1には多くの種類があります。医師のカウンセリングを受けて、自分に合った種類を見つけてくださいね。

FIRE CLINICでも取り扱いがございますので、お気軽にご相談くださいませ。

参考文献

Pratley RE, Gilbert M (2008) Targeting Incretins and Type 2 Diabetes : Role of GLP-1 Receptor Agonists and DPP-4 Inhibitors. Rev Diabet Stud 5 : 73-94

Drucker DJ, Buse JB, Taylor K, Kendall DM, Trautmann M, Zhuang D, Porter L, for the DURA- TION-1 Study Group (2008) Exenatide once weekly versus twice daily for the treatment of type 2 diabetes : a randomized open-label, non-inferiority study. Lancet 372 : 1240-1250

D. Russell-Jones, Molecular, pharmacological and clinical aspects of liraglutide, a once-daily human GLP-1 analogue Mol. Cell. Endocrinol., 297 (2009), pp. 137-140

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