FIRE CLINIC(ファイヤークリニック)

【若返りサプリ!?】NMNとは?効果、メカニズム、摂取方法、副作用について医師が解説

NMNとは

NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)とは、ビタミンB3に含まれる物質で、体内で行われている様々な代謝反応の補酵素(酵素の働きを助ける低分子有機化合物)であるNADの前駆体です。NMNが体の中で代謝されることでNDAになります。私たちの体の中にも既に存在しています。NMNは2011年のワシントン大学の研究にてアンチエイジング(抗老化)作用があると発表され大きく注目されるようになりました。

NMNの効果・メリット

NMNはまだ分かっていないことが多く研究が盛んに行われておりますが、現時点で確認されているNMNの効果は以下のようなものがあります。(リンクは参照論文です)

NMNで最も有名な効果は抗老化作用(アンチエイジング)です。

アメリカで行われた研究では、月齢24ヶ月(人間で言うと60〜70歳代)マウスにNMNを14日間毎日投与したところ、発生、細胞増殖および細胞分化、アポトーシスまたは代謝などのプロセスに重要な役割を担っている「microRNA(miRNA)」の発現が若いマウス(人間で言うと10歳代)と同じレベルにまで改善しました。

赤が年老いたマウス、青が若いマウス、緑が年老いたマウスにNMNを与えたものを表しています。

NMNを投与することで若いマウスに近づくことが分かりますね。

ハーバード大学が行った研究では、マウスにNMNを投与することによってサーチュイン遺伝子という老化を防ぐ遺伝子を活性化できること、さらにサーチュイン遺伝子を活性化させたマウスでは寿命が最大で21%も伸びたことがわかりました。

赤いグラフがサーチュイン遺伝子を活性化させたマウスの寿命を表しています。何もしていないマウス(青)に比べて寿命(横軸)が伸びていることが分かります。

North, B. J., Rosenberg, M. A., Jeganathan, K. B., Hafner, A. V., Michan, S., Dai, J., … & Sinclair, D. A. (2014). SIRT 2 induces the checkpoint kinase BubR1 to increase lifespan. The EMBO journal33(13), 1438-1453.

NMNにはアンチエイジングの他にも代謝を向上させ、肥満を改善する効果もあります。

オーストラリアで行われた研究では、高脂肪食を与えられているマウスが運動をした場合とNMNを投与された場合で比較した結果、両方の群でミトコンドリアにおけるクエン酸回路(エネルギーを生み出すための回路)に必要な「クエン酸シンターゼ活性」が肝臓の細胞で活性化したことがわかりました。これはNMNを摂取することで、習慣的に運動をしている時と同じレベルのミトコンドリアの活性化が得られると言うことを示唆しています。

肝臓の細胞におけるクエン酸シンターゼ活性の程度を表したグラフです。HNMNがNMNを与えられたマウスでHEXが運動をさせたマウスを表している。この二つは同程度にクエン酸シンターゼ活性が見られている。

Head to Head Comparison of Short-Term Treatment with the NAD+ Precursor Nicotinamide Mononucleotide (NMN) and 6 Weeks of Exercise in Obese Female Mice

またスイスで行われた研究では、NMNと同様にNADの前駆体であるNR(ニコチンアミドリボシド)を投与した際に体重の増加を優位に抑制できたことが分かりました。NRを投与した場合、酸素消費量(代謝)も上がっていることが分かりました。

上のグラフの上から2本の線は高脂肪食を与えられたマウスの体重の推移を表しています。黒い丸がNMNを投与されたマウスで白い丸が生理食塩水を与えられたマウスです。NMNを与えたマウスの方が体重増加が緩やかなのが分かります。

また下の図は酸素消費量つまり代謝を表しています。NMNを与えられたマウス(黒いグラフ)の方がそうでないマウス(白いグラフ)より優位に代謝が上がっています。

Cantó, C., Houtkooper, R. H., Pirinen, E., Youn, D. Y., Oosterveer, M. H., Cen, Y., … & Auwerx, J. (2012). The NAD+ precursor nicotinamide riboside enhances oxidative metabolism and protects against high-fat diet-induced obesity. Cell metabolism15(6), 838-847.

NMNで「若返り」が起こるメカニズム

NMNは老化と寿命の制御において重要な働きを示しているサーチュイン遺伝子を活性化させることとミトコンドリアを活性化させることでアンチエイジング効果を発揮します。

サーチュイン遺伝子とはSIRTと呼ばれる7種類あるタンパク質を作るための遺伝子で、サーチュイン遺伝子から作られたタンパク質は「脱アセチル化酵素」で様々な遺伝子の発現を制御するスイッチとして働きます。またそれによって体の中で行われている様々な代謝を活性化させることができます。

NMNの副作用

NMNの重大な副作用は今のところ報告されていません。

1年間の長期投与でも有害な事象は見られなかったと報告されています。

点滴で投与する場合は点滴中の血管痛が報告されていますが、これは点滴全般に起こりうる事象ですのでNMNが特別というわけではありません。

NMNの摂取方法

NADはもともと体の中に存在しますが、その濃度は年齢とともに下がってきます。

40〜50代からNMNを摂取することをおすすめします。逆に10〜20代の方は効果を感じにくいでしょう。

文献では、1日約250mgを10週間飲むことで一定の効果があることが確認されております。

NMNは摂取後30分ほどで各臓器に取り込まれるため毎日摂取すべきです。

研究では毎日点滴することも可能ですが、現実的には難しいため毎日内服での摂取を行うことをおすすめします。

NMN内服後の血中濃度(赤)と組織におけるNMNの濃度(青)摂取後15分程で血中濃度が下がり30分ほどかけて徐々に組織に取り込まれていることがわかります。

Mills, K. F., Yoshida, S., Stein, L. R., Grozio, A., Kubota, S., Sasaki, Y., … & Imai, S. I. (2016). Long-term administration of nicotinamide mononucleotide mitigates age-associated physiological decline in mice. Cell metabolism24(6), 795-806.

当院ではNMNも適切に組み合わせることでダイエットを行っていきます。

まずは無料カウンセリングにお越しください!

まとめ

今回はアンチエイジングサプリとして注目されているNMNについて解説しました。

NMNはまだわかっていないことも多いので今後の研究に期待ですね!

PROFILE

江越 正敏
江越 正敏FIRE CLINIC総院長
2017年 佐賀大学医学部 卒業
2017年 都立松沢病院 勤務
2019年 都立多摩総合医療センター 勤務
2020年 FIRE CLINIC新宿院 開院
2021年 新宿、渋谷、銀座の3院に展開しFIRE CLINIC総院長を務める